ライフコンパスコーチ リレーブログ（２３）櫻井 慶子

皆さま、こんにちは。

リレーブログ２３回目は、
中医学理論をベースにした
気のエネルギー療法のサロンを営む
私、櫻井慶子が担当させていただきます。

私の専門である中医学の世界では
５月５日の立夏から、
８月６日の立秋の前日までの９０日間を
夏と位置付けています。

この季節にどんなことに
気を付けて暮らせば
気を滞らせることなく、
心身を良い状態に保てるかが
現存する中国最古の医学書
「黄帝内径」の中の
『素問・四気調神大論』
（四季の養生法）に
書かれています。

以下がその原文です。
”夏三月、此謂蕃秀。
天地気交、万物華実。
夜臥早起、無厭於日。
使志無怒、使華英成秀、
使気得泄、若所愛在外。
此夏気之応、養長之道也。
逆之則傷心、秋為痎瘧、
奉収者少、冬至重病”

これを現代語訳すると、
「夏の３ヶ月は万物が繁栄し、
秀麗となる季節で、
天の気が下降し地の気は上昇して、
天の気と地の気は上下交わり合い、
万物も花開き実を結ぶ。

この季節、人々は少し遅く寝て
少し早く起きるべきである。

そして、夏の日の長さ、
暑さを嫌がることなく、
気持を愉快にすべき。

イライラしたり、怒ってはならない。

花のある植物と同じように、
体内の陽気を外に向かって
思いっきり、開き、通じ、
発散させるのである。

これがつまり、夏に適応し
健康でいられる道理である。

もし、この道理に反すると、
心気を損傷し、秋になって
熱や咳の病を発することになり、
気をコントロールする能力が減少して、
冬になると再び病を発する可能性がある。」

と言っています。

つまり、夏は引きこもらず、
心身の新陳代謝を高めることが
カラダのパフォーマンス力を高め、
ひいては潜在意識の活用に
とっても大切なことなのです。

人間はカラダが資本です。

昼夜を問わず暑さが続く真夏は、
エアコンの冷たい風につい頼りがちです。

でも、涼しさを求め過ぎると
冷気で身体の陽気が奪われ、
体調を崩してしまうこともあります。

家での冷房は、こまめに温度調節をする、
風が直接当たらないようにするなど、

バランスを考えて
上手に使うことがポイントです。

そして、太陽が早く顔を出すこの時期は、
早起きをして
朝の新鮮な空気を
たっぷり吸いこむのも良いですね。

朝は気温も低いので、
身体を動かすのもおすすめです。

ただし、睡眠不足には要注意。
体力が不足しがちな夏は、
睡眠で疲労を回復することが大切です。

寝不足かなと感じたら、
昼寝や早めの就寝で
睡眠を補うようにしてください。

また中国には
「心静自然涼」という
ことわざがあります。

「夏の暑さにイライラすると、
よけいに暑くなるだけ・・・

ゆったりとした気持ちでいれば、
涼やかに過ごすことができる」と
このことわざは教えていますが、
その通りかもしれませんね。

暑さにストレスを溜めず、
さわやかな笑顔と
プラスのエネルギーを
周囲に振りまけば
潜在意識も活性化され
周囲からも
きっと良いエネルギーを
返してもらえるはず！

そのためにも
是非この夏は、
心とカラダのメンテナンスも
お忘れなく！