ライフコンパスコーチのリレーブログ（113）櫻井慶子「この春にできる免疫力アップ法」

新型コロナウィルスの脅威に
世界中が扉を閉ざして息をひそめている今年の春…

中国の伝統医学（中医学）をベースにした
エネルギー療法のサロンを主宰している私は、
このブログで中医学に関連した内容を
今お伝えして良いものか…
正直、少し迷いました。

（ごくごく稀ですが、中国の現体制への反感や
　今回のウィルス拡散の責任論などが
　思いがけなく降りかかって来ることが
　無いわけではありません）

けれども、中国4000年と言われる長い歴史の中で
幾多の大災害や疫病に見舞われながら
それを乗り越えて得た知識や知恵の集積である
伝統医学や哲学には、今のこの時期を
体だけでなく鬱屈しがちな心の健康も保ちながら
乗り越える知恵がきっとあるはず！
だったら、それをご紹介しよう！

そんな思いから、誰にでもできて
できるだけ簡単な養生法
（病気にかからず健康を保つ＝免疫力を上げる方法）を
探してみました。

そもそも中国の伝統医学や思想は
古代から既に日本に入って来ていて
私たち日本人の潜在意識とも深く結びついています。

そして、そこから日本独自の発展をさせて
多くの日本人の生活の中に深く根付いています。

短期ですが中国に留学している時などは、
文化大革命で伝統を排して来た時期のある中国よりも
むしろ日本の方がよほど
季節や自然に合わせた食事や暮らし方を
保持しているのでは、と感じたものでした。

それはさて置き
冬の最中に症状が出始めて
春節辺りから中国で爆発的に広まり
春分の頃に世界的に蔓延した新型コロナウィルスは
春という「発散の季節」の性質
そのままと言って良いでしょう。

漢方では春の不調に関係するのは、五臓の「肝」です。
肝は、肝臓の機能だけでなく運動・自律神経系、情緒系も司ります。

その肝をととのえるのに効果的なのは
運動や入浴などで汗をかいたり
便通をととのえる「外に出すケア」です。

入浴はぬるめのお湯にゆっくり首まで浸かることが
代謝アップだけでなく、自律神経の安定のためにも役立ちます。

運動は、戸外での運動がしづらい状況ではありますが、
窓を開けてのエクササイズや個別のウォーキングなど
自然な発汗を促す運動が
心の健康のためにもオススメです。

今、ネット上にはスポーツクラブや
個人のトレーナーさんなどが
家で簡単にできるエクササイズの動画を配信したり
NHKでも体操番組の放送時間を増やしたりしています。

そこで、自分の体力に合わせた無理のないエクササイズを
見つけてみてはいかがでしょう。

発散の季節である春は
ダイエットに最適な時期でもあるんですよ！

他にも春の養生について古典をひもとくと
次のような内容が書かれています。

・遅く寝ても早く起きる。
・心も行動も言動も服装も、ゆったりを心がける。
・イライラは禁物。深呼吸で受け流す。
・肌荒れやイライラした時は、春の野草
　（ふき、よもぎ、たけのこ）を食べる。
・ウツウツ気味のときは酸味を適量とる。
・消化器系が不調のときは自然の甘み
　（お米、さつまいも、豆）を多めにとる。
・伸び（やストレッチ）をして、しっかり体をほぐす。

つまり、春は心と体をゆるめてのびのび過ごすことが
免疫力をアップする秘訣！のようです。

『心や体が病んだり傷つくことがあるのは
潜在意識がベストバランスを失ってしまったため。
ここで嘆いたり諦めたりしないこと。
治癒力の根源である潜在意識をフルに働かせましょう。』
（「マーフィー　眠りながら奇跡を起こす」井上裕之訳）

というジョセフ・マーフィーの言葉は
陰陽のバランスを重視する伝統医学の思想
そのものでもあります。

そして、「人もまた自然の一部である」というのが
中国の古代思想のもう一つの基本的な考え方です。

世界を覆う先行きが見えないこの暗雲の中で
ともすれば不安に押し潰されそうな時もあるかもしれません。
けれども、自然は必ず変化して行くものですし
明けない夜もありません。

その時に、ちゃんと必要な力が発揮できるように、
しっかりと心身を整えておきたいものですね。